一生懸命な姿に人は感動する

有名な話ですが、とある新人女性タレントが今後の芸能界での目標・抱負を聞かれた際に「私、二流のタレントになりたいんです」と答えました。
一流を目指すなんて申しわけなくて言えない、今時珍しい奥行きな女性なのかも知れません。もしくは流行りの天然を売りにした“自称:不思議ちゃん”を目指している女性なのかも知れません。「なんで一流じゃなくて二流やねん」と突っ込まれたかっただけなのかも知れません。
そして司会者は彼女にこう尋ねました。「二流のタレントとは誰ですか?」と。
すると彼女は即答で「出川さん」と答えました。そう、リアクション芸人でお馴染みの“切れたナイフ”こと出川哲郎さんです。つまり彼女は「出川哲郎さんの様な二流芸能人」を目標としているのです。
出川哲郎さんの名前が出たことにより、ブラウン管の向こう側は笑いに包まれました。しかし、その質問を振った司会者だけは、その他大勢とは違う神妙な表情でこう切り返しました。
「出川は一流やないかい!」
その司会者とは明石家さんまさんです。僕はこの名言を聞いた時に、何か胸の奥の左下の裏側に熱い何かを感じました。そして自然と目から涙じゃない何かがこぼれ落ちました。
こんにちは、ゆーきです。
視聴者は、いつもテレビの中でヘマや馬鹿な事ばかりする出川哲郎さんを、上から見下ろす様な視線で見ているのでしょう。その新人女性タレントは視聴者の評価を代弁していただけなのかも知れません。
しかし同じ芸人としての視線を持つ明石家さんまさんは違いました。芸人は人を笑わせてナンボの商売なのです。つまり芸人は人を笑わせる為に一生懸命に馬鹿を演じているのです。それに明石家さんまさんの一言は気付かせてくれました。
出川哲郎さんだけではありません。このブログで月曜日を担当されている江頭2:50さんも一流の芸人で、僕も大好きな芸人さんのひとりです。
「目の前で悲しんでいる人を見つけたら何とかして笑わせたい。そのためなら警察につかまってもいい。寿命が縮まってもいい」 ※Wikipediaより引用
僕はこの名言を知った時、芸人としてのプロ根性に感動しただけでなく、人間としてとても大切な事を教えて貰った気がしました。そしてそんな江頭2:50さんに尊敬の念を抱く様になりました。
自分を犠牲にしてまでも、誰かを幸せにする為に一生懸命。例えそれが嘲笑であったとしても、演じている本人は常に一生懸命。そこに笑いや感動を生むのです。
「馬鹿な事を必死にする姿はカッコいい」
皆さんは「マッスル」というプロレス団体をご存知ですか? アントニオ猪木やジャイアント馬場は知っていても、マッスル坂井選手やアントーニオ本田選手は知らない方ばかりだと思います。むしろ知っていたら立派なプロレスオタクです。
そんなプロレスオタクの僕が、今回こんな長い前フリをしてまでも知って貰いたいプロレス団体が「マッスル」なのです。ス○パーと契約するか、後楽園ホールまで足を運ぶかしないと見る事は難しいのですが、僕はこんなにプロレスを見て泣いた事はありません。
マッスルの選手達は、決してプロレスラーと呼べる体型や技術ではありません。興行の半分以上がマイクでのおしゃべりで、決してプロレスの興行と呼べる代物でもありません。むしろ劇団です。むしろお芝居です。むしろ馬鹿です。試合中に音楽が鳴ると選手がスローモーションになったりする団体です。
しかし、そんな馬鹿な事を必死にしているプロレス団体なのです。
その姿は笑いを生み、クライマックスでは感動の涙を流させてくれます。馬鹿な事を必死にする姿はカッコいい。プロレスとは感動を与える商売なのです。それならば、マッスルも立派なプロレス団体なのです。ぜひ皆さんにもこの素晴らしき感動を体感して頂きたいのです。
「一生懸命な姿に人は感動する あなたは誰かを感動させていますか?」
その生き方で、仕事で、背中で、汗で。
僕は一生懸命に働くと、すぐに疲れるので嫌です。(ラストでまさかの全否定)




