夢現

以下のような故事があります。
ある男が蝶の夢を見ていた。
目が覚めたとき、自分は蝶の夢を見ていたのか、
それとも蝶が人間になっている夢を見ているのか
区別ができなかった。
……まあ私が察するに、
夢精をごまかすためにでっち上げた話だと思うんですけど。
このように夢と現(うつつ)は区別しにくいんです。
とくに酒が入った翌日はヤバイですね。
記憶はあるんですが、それが実際に経験したことなのか
それとも寝ているときに見た夢なのか、わからなくなるときがあります。
というわけで、本日のテーマ。
「夢か現実かわからないテレビ番組」
について、です。
(1)
その日はしこたま酒を飲みまして、
終電ギリギリで自宅へ帰ってきました。
意識が朦朧としていましたので、酔いを覚まそうと
テレビをつけて、ぼーっと見ていたときに流れていた番組です。
場面には、武道家らしき和服の中年男性が一人。
そして、その武道家を見ているのが
おもいっきりテレビのように横に数列座っている中年女性たち。
スタジオには装飾もなければ、音楽もかかっていません。
その武道家は、横に立てかけている畳に対して
手裏剣を投げています。
そう、その番組は「手裏剣の投げ方講座」だったのです。
通常、そういった講座は番組の一コーナーとして
興味本位に扱われるものです。
しかしその番組は違いました。
明らかに、「本気で手裏剣投げが上手くなりたい人」のための番組です。
武道家は、客席に居る中年女性に対して手裏剣の投げ方を説きます。
「肘を固定し、手を上向きの振り子のように動かす」
「放物線を意識し、目標へどう投げるかを常に考えること」
武道家が投げる手裏剣が、次々に畳へ打ち込まれていきます。
それを見ている観客は、「すごーい!」という歓声も拍手もなし。
無言のまま武道家の動作を、食い入るように見つめています。
師範の一挙手一動作を見逃すまいとする熱意が
スタジオを静かに満たしていました。
(;゚ Д゚) ……なに、この番組……。
(2)
どうも外国の映画っぽい。
登場人物の顔つきから察するに、
中央アジアかイスラム圏の映画のように思える。
雲ひとつない炎天下、荒涼とした大地に
小学生低学年ぐらいの少年が数人います。
少年らの目の前には深い崖が横たわっており、
対岸までかなりの距離がある模様。
そこに、一本の赤錆びたパイプが、橋のように渡されています。
水道か、石油を送るためのパイプラインの一部に見えます。
一人の少年がそのパイプにしがみつき、少しずつ崖を渡りはじめます。
パイプの根元にいるほかの連中は、パイプを渡っている少年に対し
何かを叫ぶのですが、何を言ってるのかはわかりません。
少年は何も言わず、ゆっくりとパイプ伝いに前進します。
少しずつ。
少しずつ。
パイプにしがみついたまま、崖の真ん中まで少年が進んだところで
唐突に映画は終わります。
……えええええええええええええええ∑( ̄□ ̄;
続きは!?ていうかこのストーリーは何!?∑( ̄□ ̄;
というわけで、今も私のなかで夢か現実か把握できてない
そんなTV番組をご紹介しました。
上記について詳しい情報をお持ちのかたは
そっと教えてくれるとワタナベが喜ぶと思うよ!




