心が通い合える人と一生を共にしたいんだ
久しぶりに実家に行った。
一年いや、2年?高学歴高収入高身長を追いかけ続けてきたけれど、
やっと『大切なものは目に見えない』ということに気づいて、
私が求めてるのは『心の絆』だってことがわかってホッとしてた。
ママに会うなり『結婚の活動は進んでいるの?』なんて聞かれたから、
『うん。そうだね。自分だけのことではないし、相手の気持ちもあるからね。前向きにがんばっているつもりだよ』
『大切なのはお金じゃないし』って言ったら、ママの顔色がサッと変わった。
『じゃぁなんの為に結婚するの?たいがいにしときなさいよ?』
『親として許せるタイムリミットは迫ってるよ』って。。。
私はママのなんなんだろう。。とか思った。。けど、すべては私を心配してくれているからなんだ。。
って、沸きかけた怒りを静めた。
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妹が結婚してから愚痴をこぼすことがある。
それはほんのささいなことなんだけど、自分とは全然タイプの違うエリートの人と結婚して、
彼はまっとうなことしか言わないし、金銭的な不安もなくなったけど、
ただ、自分と違いすぎて、彼が何を考えてるかわからないんだって。
ほんとうに、少しだけの不満ということで私に話したんだけど、それが私には怖くてならなかった。
ん年にも及ぶ過去の結婚生活での孤独に耐えたこと。
彼とどんなに話し会っても気持ちが伝わらなかったこと。それを思い出しちゃった。
ママと同じように『結婚どうなってる?』って聞く妹に言ったよ。
『人それぞれ求めてるものが違うんだよ、君は外で働いたことがないから、お金を稼げないからお金が大事だったんだし』
『私は働いてるからそこをどうしても重要に思えないんだよ。それに君は、寂しがりじゃないでしょ。私は、寂しいと心が壊れちゃう』
『私の前の結婚では同じような心の通じなさで、最初はいいけど、長い間一緒に暮らしていくうちに、
猜疑心やら勝手な思い込みやらで、相手を生理的に受け付けなくなっちゃうんだ』
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そしたら妹ははこんなふうに答えたんだ。
『長い間一緒に暮らせないって言うけど、じゃぁパパはどうなの?』
『パパだって同じタイプでしょ。寡黙で何を考えてるかわからないけど、毎月お金はたくさん稼いでくるでしょ』
『それで、なんの問題もなかったじゃない』
何の問題もなくはない。
ママが再婚したのは私が3歳のとき。。
それから私がパパと会話したのは、ほんとうに数えられるぐらいだよ。
今日だって、『ただいま』って言ったけど、無視されたよ。
『いただきます』って言ったけど、無視されたよ。
『パパのお刺身を○美に食べさせたい』ってママが言って、パパは『あぁいいよ』ってママには答えたけど、
私が、『お言葉に甘えていただきます』って言ったけど、同じ食卓にいるのに無視されたよ。
正直そんな惨めな気持ちでお刺身なんて食べたくないでしょ。
そんなのいまさらなんも思わないけど、小学生の私がこの態度にどれだけ悩んだか。。
自分は必要とされていない。邪魔ものである。生きてちゃいけないんじゃないかとかまで思ってた。
それは家族に浸透していて、実の娘である妹はもう当然のこととして、自分の父親が○美さん(私)を養ってあげている。。という意識だよ。
なんて優しいパパ!みたいな。。
ママにしたって同じだよ。『パパの機嫌が悪くなるから○美は顔見せないで。。』
こんな言葉我が家では当然のようにまかり通っているけれど、
自分もそれが染み付いてもはやなんともないんだけど、
もちろんパパを尊敬もしているし、育ててくれて感謝もしてる。
でも、私は物が溢れていたって、そんな冷たい家庭にしたくないんだよ。
妹と私同じ家に育っても、その立場の違いから、与えられたものと、欠落したものが全然違うんだ。
そして、他の人間の痛みや願いは所詮わからないんだよ。
人間なんてそんなふうに、不完全なんだから、せめて心が通い合える人と一生を共にしたいんだ。
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